卒業式を終えて学生たちのことを思い返してみる

日々の出来事

週に2回クラスを担当していた日本語学校の卒業式が終わりました。

約1年間、コロナ禍で通常授業ができなかったことも多く、短縮授業やオンラインでの授業で一緒に勉強してきました。

私が担当したクラスの卒業生は11名です。中国、ベトナム、カンボジア、インドネシア。

イベントの中止や延期が余儀なくされました。また、新聞奨学生が多く、朝夕の配達があったため、なかなか授業以外で集まることができなかったと思いますが、休み時間には日本語で積極的にコミュニケーションを取り合う仲が良いクラスでした。

和菓子に魅了され、職人になっていつか自分の店を持つという夢があるAさん。

新聞配達のアルバイトと家での日本語学習で睡眠時間が3時間(!?)、授業中居眠りしがちだったBさんは自動車整備の専門学校へ進みます。

クラスのムードメーカーのCさんは母国語の他に、日本語、英語、中国語が話せます。将来、語学を生かして活躍してくれることが楽しみです。

得意な英語を生かして難関大学への入学を果たしたEさんは日本語の文字がとてもきれい。理解力も高いので、大学で引き続き日本語の力も磨いてほしいと思います。

歴史や政治、哲学などに興味があると話していたEさんは、担任の先生と連日面接の特訓を行い、卒業式直前に大学に合格しました。

大人しく見えて、実はしっかり芯のあるFさん。日本に来る前から決めていた進学先に見事合格しました。大学から15分のところに引っ越すんだと笑顔で話していたのが印象的でした。

Gさんはみんなより一足早く日本での社会人生活が始まります。実社会で日本語の力をますます伸ばしてもらいたいです。

濃厚接触者として外出ができなくなった学生、感染しホテルでの療養生活を送った学生もいました。ただでさえ不安が多い留学生活。どんなに心細くつらかったかと思うと胸が痛くなります。

それぞれの進む道でこれからも様々なことがあると思います。

でも、彼らなら笑顔で突き進んで行くことができると私は信じています。

1回くらいは元気な顔を見せに来てくれたらうれしいな。

 

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